■一般財団法人 全国療術研究財団
昭和63年5月、療術に関する研究及び療術に携わる者の知識技能の向上等を目的として財団法人全国療術研究財団が発足致しました。
財団としては療術に関する研究として療術の有効性、安全性、独自性等についての医学的研究を推進するとともに、知識、技能の向上を図るための研修活動を実施していく所存でございます。
今後、より一層研究活動、研修内容の充実を図り、優れた療術師を世に送り出し、国民の健康保持に貢献して参りたいと考えております。
一般財団法人 全国療術研究財団理事長
(平成25年4月1日 内閣府の移行認可を受け、一般財団法人に移行)
日本療術学会
療術は、すべての人間が具有している自然治癒力を、手技、電気、光線、温熱刺激の物理的手段を用いて増大させ、人間の健康を回復させることを理念としているが、未だその有効性、安全性が必ずしも明確になったとは言えず、また術式が完全に定まっておらず、効能評価が必ずしも定まっているとは言えない状況にある。
財団法人 全国療術研究財団は、療術の有効性、安全性について医学的研究を推進することにより、療術の技法を確立し、体系化をはかることを財団設立の第一の目的としている。この目的を達成するため、医学界の協力を得て療術を学理的に研究しているところであるが、療術界としても療術師の自己の臨床経験を発表し、互いに研鑽を深めるとともに、世間の人々から一人一派の誹りを受けないように、臨床例を集約していかなければならない。その中から科学性、合理性のあるものを療術技法として確立し、医学界を初め世間の人々から正しく評価してもらう必要がある。こうした臨床例の発表の場として日本療術学会が生まれた。
設立総会は、平成元年3月27日東京都新宿区 野口英世記念会館において開催し、記念講演として養老孟司 元東京大学医学部教授による「脊椎骨盤調整術の有効性と安全性-腰痛・下肢痛のメカニズムを中心に-」が行われた。
平成元年11月に第1回学術総会を開催して以来、毎年一回定期的に開催してきたが、学会に寄せる会員の熱意と期待が徐々に高まり、今日に至っている。
日本療術学会と参加者
回 数 | 開 催 地 | 開催年月日 | 参加者数 | 会 員 数 | 発 表・演題数 |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | 東 京 | H1.11.23 | 274 | 857 | 26 |
第2回 | 京 都 | H2.11.25 | 350 | 1,107 | 23 |
第3回 | 横 浜 | H3.11.24 | 360 | 1,005 | 25 |
第4回 | 秋 田 | H4.11. 1 | 340 | 1,227 | 24 |
第5回 | 福 岡 | H5.11.14 | 470 | 1,307 | 23 |
第6回 | 浜 松 | H6.12. 4 | 494 | 1,290 | 22 |
第7回 | 松 山 | H7.11.5~6 | 370 | 1,347 | 14 |
第8回 | 東 京 | H8.11.17 | 707 | 1,479 | 19 |
第9回 | 大 阪 | H9.11.16~17 | 598 | 1,390 | 14 |
第10回 | 札 幌 | H10.10.11~12 | 353 | 1,306 | 14 |
第11回 | 箱 根 | H11.11.14~15 | 541 | 1,423 | 19 |
第12回 | 松 島 | H12.11.5~6 | 489 | 1,262 | 16 |
第13回 | 広 島 | H13.11.11~12 | 507 | 1,117 | 21 |
第14回 | 博 多 | H14.11.17~18 | 480 | 1,253 | 28 |
第15回 | 名古屋 | H15.11.17~18 | 432 | 1,212 | 26 |
第16回 | 松 山 | H16.11.7~8 | 464 | 1,205 | 23 |
第17回 | 神 戸 | H17.11.13~14 | 530 | 1,228 | 19 |
第18回 | 東 京 | H18.10.29~30 | 737 | 1,230 | 29 |
第19回 | 三 沢 | H19.10.21~22 | 340 | 1,028 | 20 |
第20回 | 広 島 | H20.11.16~17 | 421 | 1,032 | 22 |
第21回 | 鹿児島 | H21.11.29~30 | 332 | 981 | 33 |
第22回 | 松 山 | H22.11.21~22 | 346 | 897 | 24 |
第23回 | 豊 橋 | H23.11.18~14 | 355 | 838 | 19 |
第24回 | 神 戸 | H24.11.25~26 | 441 | 860 | 18 |
第25回 | 東 京 | H25.11.17~18 | 407 | 750 | 15 |
第26回 | 仙 台 | H26.11.16~17 | 314 | 717 | 17 |
第27回 | 福 岡 | H27.11.1~2 | 281 | 635 | 10 |
第28回 | 松 山 | H28.11.6~7 | 211 | 587 | 20 |
第29回 | 大 阪 | H29.11.5~6 | 240 | 528 | 19 |
第30回 | 東 京 | H30.11.11~12 | 355(内一般30) | 598 | 19 |
第31回 | 岩 手 | R1.11.10~11 | 159 | 531 | 9 |
第32回 | 鹿児島 | R2.11.8~9予定が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催中止 | 485 | - | |
第33回 | 東 京 | R3.10.20 (DVD開催) |
370 | 531 | - |
第34回 | 東 京 | R4.10.7 (DVD開催) |
279 | 476 | - |
第35回 | 東 京 | R5.11.23 | 157 | 414 | 12 |
研究活動 ~療術に関する研究報告~
平成27年度
【カイロプラクティックの海外文献について】
■文献
慢性腰痛治療のための脊椎徒手整復の用量反応と有効性
:無作為化比較対照試験
・資料(1.81MB)
【カイロプラクティックの有用性と安全性について】
■文献
カイロプラクティックの有用性と安全性に関する調査研究報告書
・資料(950KB)
平成26年度
【療術の技法体系化】
・資料1(966KB)
・資料2(9.66MB)
【カイロプラクティックの海外文献について】
■文献1
頸部疼痛およびその関連疾患に関するタスクフォース、骨と関節の10年 2000-2010年
■文献2
カイロプラクティック専門家による腰痛および頸部疼痛の治療は、健康保険制度の価値を高めるか?
■文献3
急性および亜急性頸部疼痛に対する脊椎マニピュレーション、投薬治療、または助言を伴う在宅運動:無作為化試験
・資料1(1.68MB)
・資料2(1.47MB)
平成25年度
【プライマリケアにおける非特異的な急性腰痛管理のための欧州ガイドライン】
(非特異的な急性腰痛のためのガイドライン―要約)
・資料1(2.41MB)
・資料2(2.06MB)
平成24年度
【カイロプラクティックの有用性と安全性に関する調査研究報告書】
(本研究は、2009~2010年度全国療術研究財団委託研究報告書第1報に続く第2報である)
≪ストレス・焦り感、冷え性・むくみ、眼精疲労・乾き眼、生理痛・生理不順などの不定愁訴に対するカイロプラクティックの改善効果≫
順天堂大学 名誉教授・特任教授
医学博士 佐藤 信紘
順天堂大学医学部付属練馬病院
医療安全管理室 副室長 小澤 淳子
看護部師長 粟田 郁子
外来主任 今村 克美
・資料(537KB)
平成22年度
【カイロプラクティックの有用性と安全性に関する調査研究報告書】
順天堂大学 名誉教授・特任教授
医学博士 佐藤 信紘
順天堂大学医学部付属練馬病院
医療安全管理室 副室長 小澤 淳子
看護部師長 粟田 郁子
外来主任 今村 克美
・資料(0.99MB)
平成20年度
厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業
【脊椎原性疾患に対する適正な施術の在り方に関する研究(H20-医療一般-011)】
主任研究者
宇都宮 光明 (財団法人全国療術研究財団常務理事)
分担研究者
福田 潤 (財団法人全国療術研究財団理事)
松本 徳太郎 (財団法人全国療術研究財団理事)
・資料(1.49MB)
平成19年度
厚生労働科学研究費補助金 医療安全・医療技術評価総合研究事業
【脊椎原性疾患に対する適正な施術の在り方に関する研究(H19-医療一般-025)】
主任研究者
宇都宮 光明 (財団法人全国療術研究財団常務理事)
分担研究者
福田 潤 (財団法人全国療術研究財団理事)
松本 徳太郎 (全国療術師協会理事長)
・資料(1.97MB)
平成16年度~18年度
厚生労働科学研究費補助金 医療安全・医療技術評価総合研究事業
【脊椎原性疾患に対する適正な施術の在り方に関する研究(H16-医療一般-018)】
主任研究者
宇都宮 光明 (財団法人全国療術研究財団常務理事)
分担研究者
福田 潤 (財団法人全国療術研究財団理事)
松本 徳太郎 (全国療術師協会理事長)
・資料(2.21MB)
平成11年報告書
【スポーツ選手の腰痛症に対するカイロプラクティック療法の有効性に関する研究】
〈 概 要 〉
本研究は、スポーツ選手の腰痛症に対するカイロプラクティック療法がどのような効果を及ぼすかについて、深部体温および体表温の変化を基に、痛みの軽減、関節可動域の増大および運動能力の向上などから検討した。
東海大学スポーツ医科学研究所 次長・医学博士 寺尾 保 協力・恩田 哲也
平成5年報告書
【腰痛に対するカイロプラクティック手技に関する一考案】
〈 概 要 〉
この調査は、腰痛患者を対象として行ったもので、カイロプラクティック療法による治療前と治療後の形態的変化の有無を、MRI撮影によって調査されたものである。
東海大学スポーツ医科学研究所 所長・医学博士 中野昭一